2020年03月

2020年03月06日

天保十二年のシェイクスピアの余韻

天保(以下天保十二年のシェイクスピアの略)と付き合って
一年以上が経過しました。
昨年の2月に情報解禁になった時は
一生さんの舞台が観たいという積年の思いが
漸く開花する事への期待感でドキドキワクワクでした。
ビジュアルが解禁になったと聞けば新聞を買いに走り

DSCF7304

チケットの先行受付と聞けば必死で申し込み
チケットを発券した時は嬉しくて胸に抱きしめて持帰り
天保の資料を調べたり、シェイクスピア作品のあらすじを読んだりと‥
まあ、こんな熱心さが学生時代にあれば
良い成績を収めていたことでしょうね‥

お陰様で2度の舞台観覧を果たす事ができました。
舞台というのは劇場へ行けばそこに推しが居るわけですよ。
有頂天になるほど充実した時間を過ごすことができ幸せでした。

しかし考えてもみない新型コロナウイルス感染症対策で公演中止です。

燃え盛る火にいきなり水をかけられ有無を言わさず終了となり
ポカンとしてしまいました。

1月は気がつけば行(1)ってしまい
2月はそれこそ逃(2)げてしまいました。

DSCF7756

映画「ロマンスドール」公開が1月にずれ込むという
アクシデントもあり、あれよあれよとなだれ込み
心が逸り体が追いつかず後から着いていくような状態でした。

なんとなくぼーっとして怠さを感じていました。
それでも三世次にもっと浸りたくて
現在はある方の天保についての考察を読んでいます。

3月はサッと去(3)ってしまわぬように地に足をつけて過ごします。

それと4月からのドラマ「竜の道」の原作本を
読み始めたところです。

晩酌の後に読むので少し読んでは寝落ちとなり
なかなか進みませんがグイグイと引っ張る文章と内容なので
夢中になりそうです。

原作者の白川道さんは2015年に急逝なさいましたが
事実婚のお相手があの新潮45の編集長で
現在「とくダネ」のコメンテーターの
中瀬ゆかりさんだと知りました。
以前連れ合いを亡くされたお話をされていたのですが
白川道さんの事だったのですね。


竜の道(上) (幻冬舎文庫) [ 白川道 ]
竜の道(上) (幻冬舎文庫) [ 白川道 ]
竜の道(下) (幻冬舎文庫) [ 白川道 ]
竜の道(下) (幻冬舎文庫) [ 白川道 ]

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wxy812 at 14:19|PermalinkComments(0)舞台 | 思うこと

2020年03月01日

天保十二年のシェイクスピア中止の高橋一生さんの挨拶

日生劇場2020年2月公演
「天保十二年のシェイクスピア」は本来であれば
2月29日が東京公演千穐楽でしたが
新型コロナウイルス対策で
やむを得ず27日で公演を中止せざるを得ませんでした。




「天保十二年のシェイクスピア」2月27日(木)13:00開演の部
高橋一生さんカーテンコールご挨拶の一部を抜粋しました。
(高橋一生さん主観の部分のみ)

『上文省略

これからは僕の主観です。

 僕たちがやらせて頂いている「お芝居」というものは
木場さん演じる〈隊長〉が前口上で仰っている通り「趣向」です。
「娯楽」といってしまえばそうなのかもしれません。
いつの時代も、僕の知り得る限り、多くの場合において
有事の際、芸術やお芝居などはトカゲの尻尾切りのように
世の中から捨て置かれてしまうような存在だと思っています。
しかし、僕の思いとしては、この「娯楽」というものが
人の心というものを豊かにする重要なものではないか
と思っています。

 娯楽というものが世の中からなくなってしまったら、
きっと皆さんの心は、お芝居をさせていただいている僕らも含め、
「豊かな心」がどんどん失われていってしまうと思います。

 公演中止という判断をせざるを得ない
状況にまでなってしまいましたが
僕の考えといたしましては、
次また皆さまと「お芝居」の場所で会えること
それはまた〈隊長〉の言っていた通り
「想像」をする場所で会う、ということなんです。 

 僕はこの公演を通して、〈三世次〉という役を通して
もしかしたら世間では本当に悪い奴だと糾弾されてしまうような人も
どうしようもない事情でそうなってしまったかもしれないと
考えられる「想像力」を、改めてこの作品から頂きました。
そんな力を共有できたら、豊かな心づくりをし合えたら
嬉しいなという思いでお芝居をして参りました。
お芝居の場所はそういった想像力を共有する場所だと思っています。

 きょうの発表は、非常に残念ではありますが
またこういった場所で、皆さまと想像力を共有できるようになるための
処置であると僕は願っています。

以下省略』



高橋一生さんはこの状況に至って初めて
今回このように仰っているのではなく
予てからご自分の見解として折々の機会に表明されていました。
誰を攻めるわけでもなくあの低いお声で
淡々と述べていらっしゃる様子が目に浮かびます。

今回は治療が確立されていない新型コロナウイルスへの対策に
添うというやむを得ない状況を踏まえての話です。

一生さんが仰る想像力という人間が有する力といいますのは
もし乏しかった場合本当に悲劇だと思います。
この力があればこそ優しさや思いやりが生まれるのです。

事象の先にあるものを見据える力これが想像力だと思います。

想像力が携えているものは人々の幸せと勇気と実行力です。

一生さんの仰るように
エンターテイメントを軽んじて欲しくないです。

人間は体に栄養を摂っていれば
生きていられるというものではありません
心の栄養が乏しくなれば体にも繋ってきます。
心と体は繋がっているのです。

今回「天保十二年のシェイクスピア」は2度観覧しました。
お陰様で舞台の面白さを初めて知る事ができました。

一生さんの仰る想像力を共有する場所へ私は再び出向きたいです。









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wxy812 at 12:01|PermalinkComments(0)舞台 | 高橋一生