天保十二年のシェイクスピアの余韻さらばわが愛、覇王別姫!3月12日BSプレミアムで放送

2020年03月10日

民衆の敵!TVerで1~3話まで配信中!



フジテレビ2017年10月期の月9ドラマ「民衆の敵」
TVerで3月9日から1~3話まで只今配信中です。

刑事、医者、弁護士、恋愛ものがほとんどを占めるドラマの中で
市政を通して社会の懸念や不条理、悪と対決する市議達の物語は
当時、ちょっととっつきにくかったようで
今ひとつ盛り上がらなかった感はありました。
内容が盛りだくさん過ぎるのと
根底にあった市の行末に関わる問題提起が
回りくどかった為に視聴していて立ち止まる事がありました。
長いスパンのテレビ小説的な構想でもあれば
視聴者にわかりやすくアピールできて
充分引き込めたのではと、もったいなさを感じます。

しかし時期的にトレンドでもないテーマに
挑戦する局の意気込みは評価できると思います。

主演の篠原涼子さんは佐藤智子という
子供を持つ共働き家庭の働く母親として妻として
一念発起して携わっている市議として
実にエネルギッシュに真っ直ぐに市政に立ち向かいますが
世の中の仕組みの中でどうしても
突破出来ない壁にぶち当たります。

大雑把な仮定としての説明ですが
9人が賛成して一人が反対する家の新築工事を
一人が反対したから取りやめにはならないと思います。
一人が我慢して新築工事に目をつぶるしかありません。
その事実をどうしても受け入れられない佐藤智子は
全ての人が満足する方法はないのか葛藤するのです。

高橋一生さんは政治家の次男である藤堂誠役でした。
藤堂誠と佐藤智子は市議仲間で
持ちつ持たれつ市政に携わっていましたが
誠は大勢を守るためには犠牲が伴うという道理を
否むことがでない事実であることを納得していました。
誠はすでに市議に行き詰まりを感じていて
国政に目に据えていました。



ある日誠と智子は誰もいない議会場で議論を戦わせるのです。
この場面は10分に渡り切れ目なく流され
まるで舞台を観ているようで迫力がありました。

また、当時藤堂誠役の一生さんと莉子役の今田美桜さんとの
ベッドシーンについて色々言われたのですが
私は誠の心模様を仔細に説明するには必要な場面だと捉えます。
サービスショットの余分なシーンとは感じませんでした。
あのなんとも言えない雰囲気の
誠の隠れ家での出来事が有耶無耶になっては
誠の生い立ちからくる葛藤や歪みが
観ている人にわかりづらくなります。
それぞれの登場人物の趣が希薄になってはいけません。
テーマは市政ですが人間あっての市政なわけです。

いずれにしましても佐藤智子の夫佐藤公平役は田中圭さん
市議仲間の岡本遼役には千葉雄大さん小出未亜役に前田敦子さん
他に石田ゆり子さん古田新太さん余貴美子さん細田善彦さん
渡辺いっけいさん斎藤司さんとすごいキャストです。

果たして「民衆の敵」とは?何なのでしょう!


(ギャラクシー賞2017年12月度月間賞)



にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村





mixiチェック

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
天保十二年のシェイクスピアの余韻さらばわが愛、覇王別姫!3月12日BSプレミアムで放送