段小樓
2020年03月11日
さらばわが愛、覇王別姫!3月12日BSプレミアムで放送
レスリー・チャンの命日
4月1日が今年もうそろそろやって来ます。
そして命日を前にしてあのチェン・カイコー監督の大作
1993年第46回カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作品の
「さらばわが愛、覇王別姫」が
NHKBSプレミアムで3月12日(木)の13:00~15:53に放送予定です。
この映画は2時間50分近くありますから
準備万端整えてトイレも済ませゆっくりご覧ください。
『覇王別姫」とは京劇を代表する女形の名優梅蘭芳のために
1922年に書き下ろされた新作戯曲です。
改編を経て今日に至ります。
「秦の始皇帝が亡くなり秦王朝が滅亡すると
覇権を争っていた項羽と劉邦でしたが
項羽が武力によって政治の主導権をにぎっていました。
頭角を現していた劉邦を生かしておくべきではないと忠告を受けるも
取り合わず漢中に左遷するにとどめます。
項羽は彭城に戻り本拠地として自ら西楚の覇王を名乗ります。
しかし謀略や情報戦によって劉邦に負け垓下の地で包囲されます。
最後が近い事を知った項羽は軍営の中で
妃である虞姫と別れの杯を交わします。
四面楚歌の故事で知られる場面です。
項羽は虞姫に「お前は生き延びて漢王・劉邦に尽くせ」と
辛さをこらえながら諭します。
しかしこれを聞いた虞姫は自ら剣に伏してしまいます。』
映画「さらばわが愛、覇王別姫」は
この京劇「覇王別姫」を題材に描かれています。
『遊郭に身を沈める母に捨てられ京劇養成所に入れられた小豆子は
仲間から淫売の子だといわれ苛められます。
その小豆子を石頭は弟のようにかばいながら
互いに辛い京劇の修行に耐えます。
成長した二人は小豆子は女形「程蝶衣」(チェン・ティエイー)
石頭は立役者「段小樓」(ダン・シャオロウ)と名乗り
演じることが全ての二人はたちまち京劇界のスターになります。
しかし日本統治、第2次世界大戦、共産党政権樹立、文化大革命と
中国の屋台骨がどこにあるのかわからない動乱を迎えていました。
二人は混沌とした時代の趨勢に従い、そして翻弄されます。
程蝶衣は混沌の中においてさえ
段小樓に対し積年の想いを抱き続けるのですが
段小樓は娼婦の菊仙(ジューシェン)と結婚してしまうのです。』
大雑把な流れを書いてみました。
蝶衣と小樓と菊仙三人の心模様は狂おしく悩ましく悲しく
それはもう業と性が蜷局を巻くように
世の中の大変革とともにそこにあり続け
葛藤を繰り返しながらそれぞれが決着をつけようとします。
蝶衣が幼い頃から辿ってきた救われぬ軌跡において
唯一の救いであった小樓との間に横たわる深淵は
蝶衣の心と体を
鋭利に研いだ一刀の刃のように澄まさせていました。
レスリー・チャンの蝶衣そのものの空気感を纏った
息をのむような繊細な所作は
蝶衣の想いを静かにそして激しく表していて
観ていて痛ましさを覚える程です。
何回観ても新しい発見のある映画です。
気がつきますと、この映画に対して特別な感情が
育っているのを感じます。
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さらば、わが愛 覇王別姫【Blu-ray】 [ レスリー・チャン[張國栄] ]
4月1日が今年もうそろそろやって来ます。
そして命日を前にしてあのチェン・カイコー監督の大作
1993年第46回カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作品の
「さらばわが愛、覇王別姫」が
NHKBSプレミアムで3月12日(木)の13:00~15:53に放送予定です。
この映画は2時間50分近くありますから
準備万端整えてトイレも済ませゆっくりご覧ください。
#高橋一生 さんが一挙手一投足を追って見てしまう #レスリー・チャン さん。4月1日で没17年です。BSプレミアムで3月12日PM1:00から「#覇王別姫」放送です。2時間50分位の大作です。 pic.twitter.com/07fQCzIavd
— 少しゆとりのベティ (@suzume0655) March 8, 2020
『覇王別姫」とは京劇を代表する女形の名優梅蘭芳のために
1922年に書き下ろされた新作戯曲です。
改編を経て今日に至ります。
「秦の始皇帝が亡くなり秦王朝が滅亡すると
覇権を争っていた項羽と劉邦でしたが
項羽が武力によって政治の主導権をにぎっていました。
頭角を現していた劉邦を生かしておくべきではないと忠告を受けるも
取り合わず漢中に左遷するにとどめます。
項羽は彭城に戻り本拠地として自ら西楚の覇王を名乗ります。
しかし謀略や情報戦によって劉邦に負け垓下の地で包囲されます。
最後が近い事を知った項羽は軍営の中で
妃である虞姫と別れの杯を交わします。
四面楚歌の故事で知られる場面です。
項羽は虞姫に「お前は生き延びて漢王・劉邦に尽くせ」と
辛さをこらえながら諭します。
しかしこれを聞いた虞姫は自ら剣に伏してしまいます。』
小楼が菊仙と結婚してしまい、ヤケ気味に共演を拒絶した蝶衣が演じるのは貴妃酔酒。この演目は、楊貴妃が玄宗皇帝に酒宴をすっぽかされた挙句恋敵(梅妃)の所へ行かれ、嫉妬でやけ酒を飲むっていう話だから、「愛する男が他の女のところに行ってしまいヤケを起こしてる」点で蝶衣と楊貴妃が重なってる。 pic.twitter.com/BSW4FoLAIq
— 洛仙 (@luoxian_) February 2, 2020
映画「さらばわが愛、覇王別姫」は
この京劇「覇王別姫」を題材に描かれています。
『遊郭に身を沈める母に捨てられ京劇養成所に入れられた小豆子は
仲間から淫売の子だといわれ苛められます。
その小豆子を石頭は弟のようにかばいながら
互いに辛い京劇の修行に耐えます。
成長した二人は小豆子は女形「程蝶衣」(チェン・ティエイー)
石頭は立役者「段小樓」(ダン・シャオロウ)と名乗り
演じることが全ての二人はたちまち京劇界のスターになります。
しかし日本統治、第2次世界大戦、共産党政権樹立、文化大革命と
中国の屋台骨がどこにあるのかわからない動乱を迎えていました。
二人は混沌とした時代の趨勢に従い、そして翻弄されます。
程蝶衣は混沌の中においてさえ
段小樓に対し積年の想いを抱き続けるのですが
段小樓は娼婦の菊仙(ジューシェン)と結婚してしまうのです。』
大雑把な流れを書いてみました。
蝶衣と小樓と菊仙三人の心模様は狂おしく悩ましく悲しく
それはもう業と性が蜷局を巻くように
世の中の大変革とともにそこにあり続け
葛藤を繰り返しながらそれぞれが決着をつけようとします。
蝶衣が幼い頃から辿ってきた救われぬ軌跡において
唯一の救いであった小樓との間に横たわる深淵は
蝶衣の心と体を
鋭利に研いだ一刀の刃のように澄まさせていました。
レスリー・チャンの蝶衣そのものの空気感を纏った
息をのむような繊細な所作は
蝶衣の想いを静かにそして激しく表していて
観ていて痛ましさを覚える程です。
何回観ても新しい発見のある映画です。
気がつきますと、この映画に対して特別な感情が
育っているのを感じます。
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wxy812 at 21:47|Permalink│Comments(0)