篠原涼子

2020年03月10日

民衆の敵!TVerで1~3話まで配信中!



フジテレビ2017年10月期の月9ドラマ「民衆の敵」
TVerで3月9日から1~3話まで只今配信中です。

刑事、医者、弁護士、恋愛ものがほとんどを占めるドラマの中で
市政を通して社会の懸念や不条理、悪と対決する市議達の物語は
当時、ちょっととっつきにくかったようで
今ひとつ盛り上がらなかった感はありました。
内容が盛りだくさん過ぎるのと
根底にあった市の行末に関わる問題提起が
回りくどかった為に視聴していて立ち止まる事がありました。
長いスパンのテレビ小説的な構想でもあれば
視聴者にわかりやすくアピールできて
充分引き込めたのではと、もったいなさを感じます。

しかし時期的にトレンドでもないテーマに
挑戦する局の意気込みは評価できると思います。

主演の篠原涼子さんは佐藤智子という
子供を持つ共働き家庭の働く母親として妻として
一念発起して携わっている市議として
実にエネルギッシュに真っ直ぐに市政に立ち向かいますが
世の中の仕組みの中でどうしても
突破出来ない壁にぶち当たります。

大雑把な仮定としての説明ですが
9人が賛成して一人が反対する家の新築工事を
一人が反対したから取りやめにはならないと思います。
一人が我慢して新築工事に目をつぶるしかありません。
その事実をどうしても受け入れられない佐藤智子は
全ての人が満足する方法はないのか葛藤するのです。

高橋一生さんは政治家の次男である藤堂誠役でした。
藤堂誠と佐藤智子は市議仲間で
持ちつ持たれつ市政に携わっていましたが
誠は大勢を守るためには犠牲が伴うという道理を
否むことがでない事実であることを納得していました。
誠はすでに市議に行き詰まりを感じていて
国政に目に据えていました。



ある日誠と智子は誰もいない議会場で議論を戦わせるのです。
この場面は10分に渡り切れ目なく流され
まるで舞台を観ているようで迫力がありました。

また、当時藤堂誠役の一生さんと莉子役の今田美桜さんとの
ベッドシーンについて色々言われたのですが
私は誠の心模様を仔細に説明するには必要な場面だと捉えます。
サービスショットの余分なシーンとは感じませんでした。
あのなんとも言えない雰囲気の
誠の隠れ家での出来事が有耶無耶になっては
誠の生い立ちからくる葛藤や歪みが
観ている人にわかりづらくなります。
それぞれの登場人物の趣が希薄になってはいけません。
テーマは市政ですが人間あっての市政なわけです。

いずれにしましても佐藤智子の夫佐藤公平役は田中圭さん
市議仲間の岡本遼役には千葉雄大さん小出未亜役に前田敦子さん
他に石田ゆり子さん古田新太さん余貴美子さん細田善彦さん
渡辺いっけいさん斎藤司さんとすごいキャストです。

果たして「民衆の敵」とは?何なのでしょう!


(ギャラクシー賞2017年12月度月間賞)



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2019年03月26日

民衆の敵!フジテレビTWO!で


2017年の10月期のフジテレビの連続ドラマ
「民衆の敵」がフジテレビTWOで放送されます

1話3月27日(水)03:40~04:40、2話3月28日(木)03:40~04:40
3話3月29日(金)03:30~04:35、4話3月29日(金)04:35~05:30
5話3月30日(土)03:40~04:35、6話3月30日(土)04:35~05:30
7話4月2日(火)03:40~04:35、8話4月2日(火)04:35~05:30
9話4月3日(水)03:40~04:30、10話4月3日(水)04:30~05:30
 
「民衆の敵」はスタートからして選挙と重なり一週間延期となり
しかも放送初日も野球放送が延長となり
時間をずらしての放送となりました。
最終回も12月25日と結構押し迫ってましたよねえ‥

放送後も視聴率的にいろいろ言われていましたし‥
波乱万丈の波の中をなんとか泳ぎきったドラマでした。

ドラマを人に例えるなら結構苦労人なんでしょうね‥

個人的には毎週とっても楽しみに観ておりましたが
市政の仕組みや、民主主義のあり方、藤堂誠の心の闇など
内容の割に話の進み方が早すぎたのは否めません。
しかし他の局が手を出さない政治ドラマに挑んだ姿勢には
意欲を感じましたし、構成もしっかりとしたドラマでした。

朝のTV小説のような長いスパンだと
上手に表現しきれたように思いますし
より興味深く面白いドラマになったと思います。

このテーマはもっと突き抜けていくと
大当たりする要素を持っているだけに
これで終わらせるのはもったいないと思います。

最終回でにおわせていた国政進出‥
またそれに至るまでの物語を描いたら奥の深い納得のいく
芯のあるドラマに成長するように思います。

あと、欲を言えば山本圭さんと高橋一生さんの
藤堂家の親子としての芝居を
もっと堪能したかったなあと思います。

最終回の篠原涼子さんと高橋一生さんが誰もいない市議会議場で
議論し論破する場面はまるで舞台を観ているようで興奮しました。

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wxy812 at 14:52|PermalinkComments(1)

2018年12月25日

一年前!最終話よかったなあ‥



なんだかすごーく懐かしいです。
佐藤智子(篠原涼子)と藤堂誠(  高橋一生)は本音で意見を戦わせ
まるで舞台を観ているような長回しのシーンでした。

私は凝視して成り行きを観届けるような感覚でした。

藤堂誠は深い洞察力のある人間ですが
「愚かな民衆を導く時独裁しか手のないことがある」という
政治家である父親が以前言った言葉に対し
誠は疑問をもったのですが言い返せないことがあったのです。

しかし市議となり
父親の厳しい心情を理解できる様になっていたのです。

一人を守るため多くの人を犠牲にしてしまいそうな佐藤智子市長に
誠は「誰も犠牲にせず、何の犠牲も払わないなんて不可能です。
最小限の犠牲で、最大限の幸福を実現するべきです」
という意見を進言するのです。
そして自分は国政に行って皆の幸せを選びますと言って去ります。

藤堂誠はもちろん国政へ
後に佐藤智子も国政へ進出したと思われます。

「民衆の敵」は本来10月16日から放送予定だったのですが
衆議院議員選挙公示期間中で選挙シーンが第1話にあったため
1週間先延ばしの10月23日からになりました。
しかも第1話はプロ野球ファイナルステージ第4戦広島✕DeNAが
延長のためドラマは30分遅れの21:30からとなりました。
イライラしたのを覚えています。

このドラマ他局では敬遠しがちな題材に挑んでいたと思うのです。
医者、弁護士、刑事、恋愛もの等いろいろある中
月九という花形枠で市政という地味なモチーフで勝負する冒険心は
現状維持でうたた寝している局にとって
再び脅威となるかもしれません。
私自身満足度は非常に高かったです。
僕キセ同様続編が観たいと思っているくらいです。

民衆の敵とは本当は何なのか?
民衆に対して敵はいないのかな‥
民衆自体が敵なんですね。

それに民衆が気がつけば世の中ってもっと見通しよくなるかも。

藤堂誠は莉子ちゃんと結婚して幸せになっているでしょうか?

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wxy812 at 06:54|PermalinkComments(0)